近年,映像制作を含む多様な分野において,布地や衣服をデータとして扱う必要性も高まっていると考えられます。衣服は,外観画像や3D形状だけでなく,布地の物性,織り・編み,型紙・縫製,しわや動き,さらには経年変化や使用感など,多層的な情報を含む興味深い対象です。
本ワークショップでは,布地を「服飾・テキスタイルの対象」としてだけではなく,映像制作を含む多様な側面を持つデータアーカイブ化の対象として多面的に捉えることを念頭に,特に,服飾分野における専門的な布地理解と,映像制作・情報技術側で求められるデータ表現との間にある差異を整理し,今後の関連分野における学術的・産業的な議論に向けた論点を抽出します。
IT技術の進展により,映像制作資料の上でも衣服や家具など日常的対象の資料化が進んでいます。そこでは,生地開発から型紙生成含め,様々な既存研究が存在します。このセッションでは,服飾分野の方々向けに丁寧にこれらの現状解説を行います。
衣服の快適性は,温熱特性・動きやすさ・触感といった多様な要因が複雑に関わり合って決まります。ここでは,特に触感・風合い評価に焦点を当て,布地の物性と人の感覚の関係をどのように捉え,測定し,モデル化できるのかを紹介します。
岡山県の代表的な産業の一つである繊維産業の発展に寄与することを目指し,これまで繊維製品に関連する研究開発を行ってきました。今回は,デニムの高付加価値化に向けた取組みについて紹介します。