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KSS Projects for Communication

ビジュアルエフェクトのための応用不変式論

過去のワークショップの成果,ならびに研究代表者との連絡状況から,本プロジェクトを現行体制のまま継続しても,当初の目的を達成することは非常に難しいとの結論に達したため,Kobe Studio Seminarの世話人の判断により,本プロジェクトは終了しました。

2014年度より取り組みを開始した,KSS Projects for Communicationの一つである「ビジュアルエフェクトのための応用不変式論」について

本プロジェクトのチーム構成

KSS Projects for Communicationの各プロジェクトに関する問い合わせは,取りまとめを行っている窓口担当の世話人の長坂までお願いします。KSS全体でのマネージメントの関係から,問い合わせ窓口を世話人に一本化させて頂いております。ご理解をお願い致します。

本プロジェクトの目的と内容

ビジュアルエフェクトの技法を,数学的知見により,とくに不変式論の知見により,模索することが目的です。本プロジェクトでは,不変式論の知見による,新しいビジュアルエフェクトの技法を模索する議論や,既知のビジュアルエフェクトの技法の表現力を調べる議論や,コンピュータグラフィックスにおいて潜在している本質的課題を認識し具現化し定式化する議論などをします。数学者,計算機科学者,CG研究者,数学あるいはコンピュータグラフィックスの研究に携わっているCG実践者との議論を前提とし,Kobe Studio Seminar for Studies with Rendermanにおいて議論の交流をします。

2014年4月26日のKobe Studio Seminar for Studies with Rendermanにおいて,モデレータの桐生氏から,シェーディングモデルの見直しに関する基本的アイデアの示唆があり,そのアイデアの定式化に向けて,不変式論の応用も含め,参加者の間で議論が交わされました。2014年7月現在,アイデアの定式化を研究内容としています。定式化のために,モデレータの桐生氏から提供頂いた,RenderMan Shading Languageで記されたシェーダを活用し,試験的なシミュレーションも行っています。

本プロジェクトの経緯

研究代表者は,Studio Phones桐生氏が作成したコンピュータグラフィックスに用いられている,アーティスティックな技法に関心を持ち,不変式論とコンピュータグラフィックスとの関連を模索することを始めました。2013年11月9日のKobe Studio Seminar for Studies with Rendermanにおいて,計算不変式論とコンピュータグラフィックスとの関連を模索する議論を行い,参加者から,特に桐生氏からマッチムーブやコンポジティングと不変式論との関連についての示唆がありました。セミナー後,桐生氏から,Studio Phonesで開発した映画製作用のシェーダの話がありました。そのシェーダのアーティスティックな仕組みに,数学的構造があることを予感しました。

以上のような経緯により,ビジュアルエフェクトの技法を,不変式論の知見により模索することを目的とする,本プロジェクトを立ち上げました。本プロジェクトの初期実装として,桐生氏から,映画製作用に実装してある様々なシェーダの中から,ビジュアルエフェクトと不変式論との関係を議論するための土台となる学術研究用のシェーダを提供頂きました。この初期実装による試験的シミュレーションをもとに,不変式論の知見による,新しいビジュアルエフェクトの技法の模索も始まっています。

成果の展開

ビジュアルエフェクトの技法を不変式論の知見により模索することを目的に,本プロジェクトを進めています。将来的には,多彩なビジュアルエフェクトの技法を数学的に体系化することも含め,長期的な視野に立ち学術的な研究を進めています。そのため,本プロジェクトでは,研究成果が学術誌の査読者による評価に耐えうる状況になった場合,研究代表者がとりまとめを行うかたちで,研究成果を学術論文または研究報告書にして原則公開します。本プロジェクトの推進期間において,数学者,計算機科学者,CG研究者,数学あるいはコンピュータグラフィックの研究に携わるCG実践者の方で,本プロジェクトの研究成果についてお知りになりたい方,議論に参加されたい方には,可能な限り対応を検討させて頂きたいと思います。詳しくはKSS Projects for Communication窓口の世話人までお願いします。