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KSS Projects for Communication

Symbolic-Numeric Computations for Computer Graphics

本プロジェクトは2015年3月を以って終了し,KSS Projects for Communication自体に統合されました。

2014年度より取り組みを開始した,KSS Projects for Communicationの一つである「Symbolic-Numeric Computations for Computer Graphics」について

本プロジェクトの目的と内容

新たな視点からの数学,計算機,特にコンピューターグラフィックスに関する議論を,KSSでの議論において育むべく,数値数式融合計算を専門とする長坂准教授を代表として,桐生氏とともに,その他の支援者の方々を意見役に迎え取り組むものです。本プロジェクトでは,KSSの各セミナーシリーズでの比較的広範囲な専門家(特に研究者を中心とした専門家)と議論を行うことを前提にした試験的な実装を行います。具体的には,コンピュータグラフィックスにおける流体などの各種シュミレーションなど雑多なアルゴリズムを対象に,数値数式融合計算,精度保証付き数値計算,数式処理(計算代数)などの立場から理解を深め,より広範囲での発展を見据えた胞芽的なアイデアを育むための議論に必要な用語の整理や試験的な実装を整備することを目的としています。言うなれば,相対して存在する目的として,ありふれた,あるいはごく見慣れた普及しきった技術に対して,その素朴な見直しが出来ないかを模索することが,一つの大きな目的となります。そのため,Studio Phones Fellowship Programで研究者が得て来た視点を,より広範囲の研究者及びそこに近い立場の方によりよいかたちで提示していくことも目的の一部に実質的に含まれています。

本プロジェクトの経緯

Studio Phones桐生氏はその映画製作において,音楽や音響,衣服や二次元画像,家具,建築,そこから3DCG全般といった様々な分野を扱っています。そこでは既に完成度が高まったかたちで計算機上の様々な基礎的研究の結果が蓄積されており,その一部はStudio Phones Fellowship Programを通して様々な研究者へ提供されて来ました。例えば,双曲幾何や位相幾何的対象を扱う様々な基礎的実装も含まれていました。画面上に絡み目図式を描くと(link diagramとしてMathematicaのGraphics上に絵を描くと想像して下さい),それがそのまま様々な位相幾何的な不変量計算などのアルゴリズムを記述するためのデータ構造に置き換わり,図式を手で操作しても常にそのデータ構造が追随する仕組みといった,数学者にとっての対話性が高い,記号処理主体の実装も含まれていました。本プロジェクトではその様々な基礎的技術を背景に,数学や計算機科学,コンピュータグラフィックスの実践的な視点を交え,学術的に新たな知見を模索すべく,より議論に特化した実装案を目指した活動を行っていきます。

本プロジェクトのウェブサイト

より詳しい情報については,プロジェクトのウェブサイトをご覧ください。

本プロジェクトのチーム構成

Active Members

Past Members

KSS Projects for Communicationの各プロジェクトに関する問い合わせは,取りまとめを行っている世話人の長坂までお願いします。他のメンバーに問い合わせ頂いても直接回答は行いませんのでご注意ください。