高速に演算できるが誤差を持つ浮動小数点数という仕組みを使って,自然現象や社会現象などの様々な問題を解く方法を研究する,数値解析という分野と,多項式などの数式を因数分解したり簡単化したりする方法を研究する,数式処理という分野の良いところを融合し,より高速に,より正確に計算する方法を意味します.
日本Mathematicaユーザー会における「数式処理と数式処理における誤差の取り扱いについて」のビデオ映像(RealMedia形式,約32MB)をご覧頂くと,私の取り組んでいる数値・数式融合計算について理解しやすいかもしれません.
情報処理学会会誌「情報処理」(Vol.50 No.4)の特集「ソフトウェア再利用の新しい波─広がりを見せるプロダクトライン型ソフトウェア開発─」には,「数式処理と数値計算の融合」という解説記事がありますので,そちらを参照されても良いかと思います.